写真家と愛煙家

自分の名前を冠した「個展」をする。「吉野正起写真展:道路2011」。大それた行為だ。人様に御挨拶するのに、そうすると自分の肩書はやっぱり「写真家」である。それでお金をもらったりします、っていう意味ではそのとおりだけれど、しかしかといって、人様の注文どおりの品を生産する、っていう意味では微妙である。私の場合の「写真家」は、建築家とか音楽家とかいう場合の「家」であるより、愛煙家とか男色家とかいう場合のそれにちかい。もしかしたらかなり御迷惑な場合もあるかもしらないんだけど、勝手にやらせていただいているので。